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未来の姿を想像させないとモノは売れない。そして、二度とお客さんは戻らない。

 

先日、近所のABCマートでの買い物の話。

奥さんが夏用のスニーカー、お出かけ用の靴を探していて、ABCマートに行きそれなりに「いいな~」と思った目星をつけたスニーカーを試着することに。

本人はその時ビーチサンダルで裸足だったので、店舗スタッフに靴下を借りて靴を履くことにしました。

目星を付けていたのは「薄いグリーン色のVANSのスニーカー(※スウェード生地)」で、奥さんにとってはブランドのVANSも薄いグリーン色も初体験の靴。

 

なぜ奥さんはいま靴がほしいかというと、

旭川で野外イベントに出かける用事があったから(タイ文化を広めるイベントで飯も上手い!女性のお出かけは、新しい小物が増えるとルンルン気分で行けるから)

で、靴を試着したところ、そのとき着ていた服には合っていたが、

実際にプライベートで活用できるかを、奥さんは悩んでいた。

・いまの服装に合っているけど、イベントのとき、または日常的に使える靴なのか?

・イベントに行くだけ用の靴になってしまわないか?

・初体験の色なので飽きないか?一時的な購入になってしまわないか?

さらにいうと、そのイベントは森の中、大自然の中で行われるので土やホコリ、雨が降ったときには泥なんか付いて「靴が汚れないか?」という心配もあった。

で、実際にそのときは購入はしなかったんですが、

改めてその店舗に行き購入することはない。店側にとってはセールスを逃したことになります。

 

一度購入を逃したお客さんは二度と戻らないし、

購入に迷っていたときに「この靴を履いた時に、どのような未来があるか?」を店員さんが言ってくれなかったからだ。

もし仮に、この靴を日常で履いている姿、イベントで履いている姿を奥さんが想像できたら間違いなく買っていたでしょう。

・はじめて履く色の靴だった

→今年のトレンドの色(流行っている!)だとか、シンプルな服装にも似合うとか、いまの海外の若い子に人気の色だとか、ファッションのアクセント用に一足は持っていたほうがいいとか、提案できたはず。

・イベントに行ったら靴は汚れないか?

→素材が汚れに強いとか、ホコリがつきづらいとか、洗えばすぐに取れるとか、悩みを解決した提案があれば良かった。

購入するときの悩みや不安を潰してあげたら、人は購入する。

購入した後の姿が想像できないから人は買わない。

不安があると人は買わないです。

「これを履いたら、こうゆう未来がある!」

とイメージできたら、人はそれを欲しくなる。

 

靴の値段は、3,990円とお手頃な値段なので、値段の障壁はないと言っていい。

 

さらに、購入に至るためには、色んな提案や施策があれば買ったと思います。

店側がスカートやデニム、色々なシーンのパンツを用意しておいてイメージさせるとかでも、購買意欲は湧く。

アパレルショップに靴が売っているのは、その靴に「このような服の組み合わせも似合いますよ!」といろいろと提案できるのが強い。

だから、靴屋にもそうゆう施策があれば、買う人が増えると思う。

それか、その靴を履いたイメージ画像(モデルを使って)を複数用意しておくことも効果的。

あとは、顧客がどのシーンでこの靴を使うのか?日頃でもどのくらい活用できるか?の提案を積極的にすること。

靴下のバリエーションも少なかったので、それも用意したほうが良い。

提案の仕方は複数あるが、まずは顧客とコミュニケーションを取り、購入までにいたる障壁を取り除いてあげることですね。

そして、一度逃したお客さんは二度と戻ってきません。これがすべて。